化学基礎

総評と分析

知識問題は基本的なものが多かったが、一部考察的なグラフ問題や計算問題が出題され、全体としてやや解答しにくい出題であった。


知識問題はほとんどが基本的で得点しやすい出題であった。ただし、中和滴定のグラフを考察する問題や、塩素の存在率に関する目新しい計算問題など、ややひねった出題もされた。

問題分析

大問数 大問数は2で昨年から変更はない。
設問数 設問数は全体として13で昨年から変更はない。
解答数 解答数は第1問で8、第2問で7の計15となり、昨年の16より1減少した。

問題量

  • 知識問題は昨年より2問減少し10問となり、計算問題は昨年より1問増加し5問となった。全体としては計15問となり、昨年の16問より1問減少した。

出題分野・出題内容

  • 第1問は物質の構成、化学結合、第2問は物質量と化学反応式、酸・塩基、酸化・還元などを中心に出題された。
  • 第1問は、教科書レベルの基本問題が中心であるが、問5の実験装置の問題、問6の計算問題で悩んだ受験生が多かったと思われる。また、身のまわりの物質に関する問が例年通り出題された。第2問は知識と計算力、グラフの読み取りなどのやや思考力が必要となる分野からの出題であった。

出題形式

  • 出題形式は、例年通り、小問集合形式であった。各設問の選択肢の数は、例年通り、4択、5択、6択のものが中心であったが、9択のものも見られた。

難易度(全体)

  • 全体としてはやや難化。ほとんどは基本的であったが、一部思考力を要するものや細かい知識が必要なものが見られた。

第1問 (25点満点)

配点 出題内容 難易度
問1 3 原子とイオンの電子配置 やや易
問2 3 典型元素と遷移元素 やや易
問3 4 分子の極性 やや易
問4 4 物質の三態 やや易
問5 4 蒸留装置 標準
問6 4 物質量の計算 標準
問7 3 身のまわりの物質 標準

第1問は主として物質の構成からの出題。問1の原子とイオンに関する問題は基本的。問2の典型元素と遷移元素の問題は周期表が思い浮かべば楽に解ける。問3の分子の極性に関する問題は物質がよく出るものなので解きやすい。問4の物質の三態に関する問題は昇華を知っていれば解ける。問5の蒸留装置の問題は、実験をしたことがあれば悩まないだろう。問6の物質量の計算は、イオンの価数に注意が必要。問7の身のまわりの物質に関する問題はボーキサイトを知らなければ苦しい。

第2問 (25点満点)

配点 出題内容 難易度
問1 4 同位体の存在率 やや難
問2 4 溶液の濃度 標準
問3 6 滴定曲線 やや難
問4 4 塩の性質とpH 標準
問5 3 電池のしくみ やや易
問6 4 金属のイオン化傾向 標準

第2問は主として物質の変化からの出題。問1の同位体の存在率を用いた計算問題は確率の計算がわかるかがカギ。問2の溶液の濃度に関する問題は、希釈前後で溶質の物質量が変化しないことを利用できれば解ける。問3の滴定曲線の問題は、チェックするポイントがいくつかあって、やや難しい。問4は塩の性質とpHの両方に注意する必要がある。問5の電池の問題は電池のしくみがわかっていれば平易。問6は、金属のイオン化傾向の順番を覚えていないと苦しい。

大学入試センター試験平均点(過去5年分)

年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度
平均点 31.22点 30.42点 28.59点 26.77点 35.3点
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