英語(リーディング)

総評と分析

※前年との比較は、2021年度大学入学共通テスト(1/16・17実施)との比較です。
昨年同様、日常の場面を意識した多様な英文が出題された。英文の総語数は昨年より約500語増加し、素早く必要な情報を読み取る力が問われている。


個々の設問の出題形式は昨年から変化があるものの、様々な形式の英文や資料の読み取りという点では変わらない。本文と設問および選択肢を合わせた総語数は約6000語で昨年よりも約500語増加した。

問題分析

大問数 昨年と同じく6。
設問数 昨年から1減の37。
解答数 昨年から1増の48。

問題量

  • 英文、リード文、図表等の総語数は昨年から約500語増加し、約4400語。設問選択肢等の総語数は昨年と同程度の約1500語。

出題分野・出題内容

  • ブログ・広告などの日常的素材から資料・論説文まで、様々な英文を題材とした読解問題が出題された。
  • 事実と意見を区別する特徴的な問題は減少した。
  • 昨年同様、一部の問題ではイギリス英語で書かれた英文の読解問題が出題された。

出題形式

  • 4択問題の出題が中心ではあるが、複数選択肢を並び替える問題、複数の空所に当てはまる選択肢を選ぶ問題など、より正確な理解を問われる出題も見られた。

難易度(全体)

  • 全体として約500語増と少なからず英文の語数は増えたものの、必要な情報を見つけやすい設問も多かった。特に第1問から第3問では表現の言い換えも少なく、素早く解答できるものが多い。ただし、第4問などでは、読み飛ばしてしまうと間違えやすい設問も含まれている。総合すると、昨年と同程度の難易度であった。

第1問 (10点満点)

配点 出題内容 難易度
A 4 料理本「ブラジルのフルーツ」(本文142語/設問選択肢33語)
B 6 ウェブサイト「キリンの子供の名前募集」(本文263語/設問選択肢100語) やや易

Aは料理本、Bはウェブサイトを題材にした問題であった。設問数はそれぞれ2問と3問で、主に必要な情報を素早く探し出す力を問うている。Aは、テキストメッセージを扱っていた昨年の問題から形式が変わっている。また、すべて箇条書きで構成されている点が特徴的である。Bは、本文中から必要な情報を読み取らなければならないが、該当箇所を見つけるのはさほど難しくない。A・Bとも英文は平易で、解答に迷う設問もなく解きやすい。

第2問 (20点満点)

配点 出題内容 難易度
A 10 案内文「大学図書館の利用方法」(本文323語/設問選択肢202語) 標準
B 10 校内新聞「ペットを飼うことの効用」(本文260語/設問選択肢183語) 標準

Aは大学図書館の案内と利用者によるコメント、Bは校内新聞の記事を題材にした読解問題であった。設問数は各5問で、昨年と同じである。Aは平易な英文であるが情報量が多く、図書館内の各施設が位置するフロアーを把握するのに手間取るかもしれない。Bは読みやすい英文で、設問の選択肢も特にまぎらわしいものはない。昨年と異なり、Aではfactを問う問題のみが出題され、Bでは意見の要約として適切なものを選ばせる問題が出題された。また、A・Bともにイギリス英語の使用が見られた。

第3問 (15点満点)

配点 出題内容 難易度
A 6 ブログ「日本文化体験イベントの感想」(本文296語/設問選択肢47語) 標準
B 9 雑誌記事「スリー・ピークス・チャレンジ」(本文404語/設問選択肢129語) 標準

Aはブログの投稿、Bは雑誌の記事を題材にした読解問題であった。英文は、場面を想像しやすく平易である。設問数はそれぞれ2問と3問で、昨年と同じである。Aは問題にイラストが含まれているものの、設問に解答するうえでは必要のないものである。また、本文中の表現をもとに、筆者の感情を表す形容詞を選ばせる問題が出題された。Bでは、昨年同様に、出来事を時系列順に並べる問題が出題された。A・Bともにイギリス英語特有の単語やスペリングが含まれていた。

第4問 (16点満点)

配点 出題内容 難易度
16 ブログ投稿「電化製品店の比較」(本文533語/設問選択肢190語) やや難

電化製品の購入についての、2人のブログ投稿を題材にした問いである。それぞれの投稿の中には図表が含まれており、本文と図表をもとに解答する形式は昨年から変化がない。ただし、電化製品店ごとの細かい情報を考慮して解答しなければならない設問もあり、一筋縄ではいかない問題であった。細かい情報まで見落とすことなく素早く解答する力が求められた。

第5問 (15点満点)

配点 出題内容 難易度
15 伝記文「Philo Taylor Farnsworthとテレビの誕生秘話」(本文712語/設問選択肢246語) 標準

昨年同様に、英文を読んで発表用の資料の空所を埋める問題である。昨年は物語文の出題であったが、本年は伝記文に変わった。文中の出来事を時系列順に並べる設問には、今回もダミーの選択肢が1つ含まれている。昨年と比較すると本文はやや難しいが、設問の選択肢は絞りやすいものが多く、全体的な難易度としては標準である。

第6問 (24点満点)

配点 出題内容 難易度
A 12 説明文「朝型と夜型の特徴について」(本文790語/設問選択肢152語) 標準
B 12 説明文「プラスチックの識別表示マーク」(本文675語/設問選択肢267語) 標準

A・Bともに説明文を題材にした読解問題である。Aは、サマリーノートの空所を埋めるのにふさわしいものを選択する問題であった。設問数は4問。選択肢はいずれも本文中の表現を言い換えているが、判断に迷うことはないだろう。Bは、昨年はオーソドックスな読解問題であったが、今年はポスターの空所を埋める形式となった。英文は様々なプラスチックの識別表示の説明を含む、やや専門的な文章であった。設問数は3問。本文を丁寧に読めば、それほど解きにくいところはないだろう。

平均点(過去5年分)

年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度
平均点 58.08点 116.31点 123.3点 123.75点 123.73点
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