英語(リスニング)

総評と分析

※前年との比較は、2021年度大学入学共通テスト(1/16・17実施)との比較です。
昨年同様、第3問から第6問は1回読みの出題であり、またイギリス英語などの読み上げも含まれた。


全体の大問構成や読み上げの方式は昨年とほぼ同様であった。特に後半では専門的な内容や、複数人の発言内容の整理が必要な問題等、1回で聞き取って解答するにはやや難しい問題も含まれた。

問題分析

大問数 昨年と同じく6。
設問数 昨年と同じく37。
解答数 昨年と同じく37。

問題量

  • 問題部分のスクリプトの総語数は昨年とほぼ同じで約1500語。設問および選択肢等の総語数は昨年から約100語増加し、約800語であった。

出題分野・出題内容

  • 前半では短文の聞き取りや日常会話といった比較的平易な内容が出題された。一方、後半では第5問の講義など、やや専門的な内容が出題された。
  • 一部の問題でイギリス英語や英語を母語としない話者による読み上げを意識した音声が含まれた。

出題形式

  • 昨年同様、4択問題が中心であるが、ワークシートを埋める問題や、4人の話者のうち特定の意見をもつ人数を答える問題なども出題された。

難易度(全体)

  • 問題形式は、第4問で試行調査で出題されていたイラストを並び替える問題が復活したことを除けば、昨年とほぼ同じであった。読み上げ音声については昨年と比較して発音が明瞭で聞き取りやすくなり、そのため全体としてやや易化した。

第1問 (25点満点)

配点 出題内容 難易度
A 16 短文(本文52語/設問選択肢123語)(2回読み) やや易
B 9 短文(本文33語/設問選択肢0語)(2回読み) 標準

A・Bともに昨年と同様の形式・設問数で、Aは1~3文の英文を聞き、その内容に最も近い英文の選択肢を選ぶ問題(4問)、Bは1~2文の英文を聞き、その内容に最も近いイラストを選ぶ問題(3問)であった。Bは4種類のイラストの差異が明確で、放送される内容が推測しやすいものであった。いずれの英文も短く、仮定法等の紛らわしい表現も見られなかった。

第2問 (16点満点)

配点 出題内容 難易度
16 短い対話(本文113語/設問選択肢30語)(2回読み) 標準

2人の人物の会話を聞き、その内容に合致するイラストを選ぶ問題。昨年と同様の問題形式で、設問数も変わらず4問であった。問8では、the other oneという表現が何を指すのかを把握するのに、会話全体を聞きとる必要があり、やや難度が高い。第1問Bのイラスト問題では問われている内容が比較的ストレートに表現されていたのに対し、第2問ではいずれの設問も問われている内容が会話中では間接的に表現されていた。

第3問 (18点満点)

配点 出題内容 難易度
18 短い対話(本文294語/設問選択肢168語)(1回読み) 標準

短い対話を聞き、問題冊子に書かれた設問の答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。出題形式と設問数は昨年から変化がなかった。設問については、素直に解答にたどり着けるものも多い。問14と問16は、イギリス英語話者による発話であったと思われる。特段難しい設問もなく、難易度は昨年同様、標準であると言える。

第4問 (12点満点)

配点 出題内容 難易度
A 8 モノローグ(本文171語/設問選択肢40語)(1回読み) 標準
B 4 複数人による説明(本文161語/設問選択肢53語)(1回読み) 標準

Aの1つめの設問は、昨年は円グラフの空所を補充する問題であったが、今年は試行調査で出題されていた、音声を聞いてイラストを並べる問題へと変わった。2つめの設問は、衣類の整理を手伝うという状況であり、カテゴリー分けをするための情報をうまく聞き取る必要があった。Bは、場面設定が与えられた上で4人の発言を聞き設問に答える問題であり、イギリス英語話者および英語を母語としない話者と思われる人物の発言が含まれる。難易度は昨年同様、標準であった。

第5問 (15点満点)

配点 出題内容 難易度
15 講義「ギグワーク:21世紀の働き方」(本文325語/設問選択肢232語)(1回読み) 標準

「ギグワーク」についての講義が題材となっている。昨年同様、講義の概要をまとめたワークシートの空所を埋める問題、講義の内容に一致する英文を選ぶ問題、グラフおよび講義全体の内容と一致する英文を選ぶ問題が出題された。音声は比較的聞き取りやすく、パラグラフごとの大意を把握できれば解答できる設問が多いが、集中力を切らさずに最後まで聞き通すのは容易ではない。

第6問 (14点満点)

配点 出題内容 難易度
A 6 対話「料理の作り方」(本文155語/設問選択肢65語)(1回読み) 標準
B 8 会話「エコツーリズム」(本文228語/設問選択肢75語)(1回読み) 標準

Aは料理の作り方に関する2人の対話文、Bはエコツーリズムについての4人の会話文を題材にした問題であった。設問数は各2問で、昨年と同じである。Aでは話者の発言の要点を選ぶ問題、Bでは話者の意見と一致する図表を選ぶ問題が今年も出題された。A・Bともに音声のスピードはそれほど速くないが、Bに関しては4人の発話を整理しながら聞くのは容易ではない。また、英語を母語としない話者によると思われる発話が含まれていた。

平均点(過去5年分)

年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度
平均点 56.16点 28.78点 31.42点 22.67点 28.11点
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