英語(リーディング)

総評と分析

センター試験の英語(筆記)で出題されていた発音・アクセント問題や、文法問題単独の出題がなくなり、全問読解問題形式となった。


試行調査での出題と同様に全問読解問題の出題となった。センター試験と比較して英文の形式が多様となったうえ、読解問題の総語数が大きく増加しており、英文を素早く読み、必要な情報を正確に読み取る力が重要となっている。

センター試験・試行調査との相違点

  • センター試験では必ず第1問・第2問で出題されていた発音・アクセント問題と文法問題がなくなった。また配点が200点から100点に変更された。第2回試行調査とは全体の問題構成は概ね同じだが、さらに現実の様々な場面を想定した英文の出題となっている。

問題分析

大問数 6
設問数 38
解答数 47

問題量

  • 英文とリード文を合わせた総語数は約3900語で、設問選択肢等の総語数は約1500語であった。

出題分野・出題内容

  • メール・広告などの日常的素材から資料・論説文まで、様々な英文を題材とした読解問題が出題された。
  • 事実と意見を区別する問題など、思考力・判断力を問う出題がやや多くみられた。
  • 一部の問題では、イギリス英語で書かれた英文の読解問題が出題された。

出題形式

  • センター試験同様に4択問題の出題が中心ではあるが、選択肢を並び替える問題、1問中で複数の空所にそれぞれ当てはまるものを選ぶ問題など、より正確な理解を問われる出題形式がやや増加した。

難易度(全体)

  • 昨年度のセンター試験と比べると読解量が大幅に増加したが、拾い読みすれば単純に解答が見つかる問題が増え、難易度は同程度であった。試行調査(2018年度実施)と比べても本文およびリード文の語数が約500語増加し、また図表などが増えたが、設問自体は平易なものも多く、総合的な難易度は同程度であった。

第1問 (10点満点)

配点 出題内容 難易度
A 4 テキストメッセージ「ルームメイトへの頼み事」(本文156語/設問選択肢58語) やや易
B 6 ウェブサイト「ミュージシャン・ファンクラブへの入会案内」(本文272語/設問選択肢95語) 標準

Aはテキストメッセージ、Bはウェブ上のファンクラブの案内を題材にした問題であった。設問数はそれぞれ2問と3問で、主に必要な情報を素早く探し出す力を問うている。Aの問2は試行調査では見られなかった最後のメッセージへの返信内容を問う問題が出題された。Bは題材としてはセンター試験第4問Bに似ているが、料金などの計算問題はないところが異なる。A・Bとも英文は平易で、解答に迷う設問もなく解きやすい。

第2問 (20点満点)

配点 出題内容 難易度
A 10 表とコメント「バンド大会の結果について」(本文248語/設問選択肢164語) 標準
B 10 ネット掲示板「校則変更についての議論」(本文292語/設問選択肢162語) 標準

Aは表とコメントの読み取り、Bはネット掲示板上の意見交換を題材にした読解問題であった。英文は平易であるが、情報量はやや多い。設問数はそれぞれ5問ずつで、必要な情報を素早く探し出す力を問う問題が多い。また、factとopinionを問う問題がA・B両方において出題された。また、A・Bともにイギリス英語の使用が見られた。

第3問 (15点満点)

配点 出題内容 難易度
A 6 ウェブサイト「ホテルの口コミ」(本文271語/設問選択肢91語) 標準
B 9 掲示「国際交流会館改築への寄付依頼」(本文225語/設問選択肢105語) 標準

Aはウェブ上の掲示、Bは校内新聞を題材にした読解問題であった。英文は、場面を想像しやすく平易である。設問数はそれぞれ2問と3問で、第2回試行調査と同じだが、各設問の配点が2点から3点へと増加した。Aには移動時間の計算を必要とする問題が含まれており、センター試験第4問Bに似ている。Bでは、第2回試行調査で出題されていた感情の推移を読み取る問題ではなく、出来事を時系列順に並べる問題が出題された。A・Bともにイギリス英語特有の単語やスペリングが多く含まれていた。

第4問 (16点満点)

配点 出題内容 難易度
16 Eメールと図表「生徒と英語ネイティブ教員とのEメール交換」(本文570語/設問選択肢118語) やや難

学校の課外行事に関する、生徒から英語ネイティブ教員への相談メールと、それに対する教員の返信が題材の問題である。また電車の時刻表と水族館の時間別混雑度を示す図表が掲載してある。メールと図表の情報量は多いが、それぞれのメール文の主張内容と表やグラフをつき合わせて、効率よく正解を読み取っていく必要がある。

第5問 (15点満点)

配点 出題内容 難易度
15 物語「雄牛のアストン」(本文689語/設問選択肢274語) 標準

英文を読んで、発表用のスライドの空所を埋める問題である。第2回試行調査から設問数が1つ増え、各設問の配点が5点から3点へ下がり、題材は伝記文から物語文に変わった。文中の出来事を時系列順に並べる問題は試行調査にもあったが、今回はダミーの選択肢が一つ含まれている。試行調査で出題されていた当てはまるものをすべて選ぶ問題は、当てはまる選択肢を2つ選ぶ形式になっている。英文が長く、スライドの空所を埋めるという問題形式が特徴的であるが、設問自体は比較的易しいものであった。

第6問 (24点満点)

配点 出題内容 難易度
A 12 説明文「アイスホッケーの安全性向上」(本文648語/設問選択肢209語) 標準
B 12 説明文「多様化する甘味料」(本文554語/設問選択肢204語) 標準

A・Bともに説明文を題材にした読解問題である。Aは、ポスターの空所を埋めるのにふさわしいものを選択する問題であった。設問数は4問。選択肢はいずれも本文中の表現を言い換えているが、該当箇所は設問と同じ順序で並んでおり見つけやすい。Bはオーソドックスな読解問題だが、甘味料の名称が頻出するやや専門的な文章である。設問数は4問。問2では表が示されているが、それほど解きにくいところはない。問3は正解を2つ選ぶ問題で、やや難度が高い。

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