公共

総評と分析

昨年と比較して全体的な形式に大きな変更はなし。各分野の基礎的知識に加え、読解力・思考力・判断力も問われている。


問題の形式に大きな変更はなし。教科書の知識を習得した上で、思考力・判断力が問われる問題への対策をしてきたかどうかで差がつくだろう。

問題分析

大問数 4
設問数 16
解答数 16

問題量

  • 昨年と同程度。30分ですべての問題を解くにはやや厳しい文章量だった。

出題分野・出題内容

  • 昨年と同様に第1・4問が「公共,倫理」、「公共,政治・経済」との共通問題で、様々な分野から出題されていた。
  • 昨年は明確に第2問が経済分野、第3問が政治分野からの出題と棲み分けられていたが、今年はどちらも政治分野の比重が大きくなっていた。
  • 権利保障や社会参画など、「公共」において重要視されている内容を意識した出題が見受けられる。

出題形式

  • 昨年は見られなかった単純な4択知識問題が2題出題された。
  • 「組合せとして最も適当なもの」を選ぶ問題が大半だった。
  • 目新しい形式の問題は見られず、昨年の「公共」や2022年の試作問題、一昨年までの共通テスト「現代社会」(昨年の「旧現代社会」を含む)で見られたような形式がほとんどだった。

難易度(全体)

  • 昨年より易化。全体的に知識問題が増えて求められる知識量は増加したが、正誤の判断をしやすいものが多い。

第1問 (12点満点)

配点 出題内容 難易度
12 社会保障制度の現状と課題 やや易

「社会保障制度の現状と課題」についての講演会を題材として、経済分野を中心に様々な分野から出題された。問1は災害が発生した際の「公助」の具体例と、ロールズの「格差原理」を社会保障制度に適用した場合の考え方を選ぶ問題。問2は経済指標と経済成長、税制についての知識問題。問3は各国の社会保障財源の対GDP比についての表の読み取り問題。問4は社会保障の4つの柱のうち、社会保険と公的扶助についての知識問題。

第2問 (13点満点)

配点 出題内容 難易度
13 民主主義と政治参加 やや易

民主主義と政治参加を題材として、政治分野を中心に出題された。問1は政治参加の際に、権威に追随してしまっている事例を選ぶ読み取り問題。問2はボルダルールを題材とした読み取り・計算問題。問3は利益集団(圧力団体)、行政機関の説明責任(アカウンタビリティ)についての知識問題。問4は直接請求権についての知識と、市民の政治参加についての図の空欄に入る記述・語句を選ぶ読解力が必要な問題。

第3問 (12点満点)

配点 出題内容 難易度
12 権利保障の仕組み 標準

権利保障の仕組みを題材として、様々な分野から出題された。問1は日本国憲法上の子どもの権利と、条約を締結する権限の帰属についての知識問題。問2は日本国憲法の定める刑事手続についての知識問題。問3は労働問題についての知識問題。ア~ウはそれぞれ細かい知識もあるが、いずれも誤りがわかりやすい。問4はノーマライゼーションに関する知識問題。問3同様に、誤りはわかりやすい。

第4問 (13点満点)

配点 出題内容 難易度
13 グローバル化が進む現代社会の文化や宗教 やや易

グローバル化が進む現代社会の文化や宗教についての探究活動を題材に、様々な分野から出題された。問1は文化の捉え方・考え方についての知識と、会話文の流れから、空欄に入る記述を選ぶ読解力が必要な問題。問2は2つの資料の内容についての3つの意見のうち、資料を正しく読み取れているものを選ぶ問題。問3は日本における政教分離をめぐる最高裁判所の判例についての知識問題。問4は伝統や文化との関わりについての知識と、宗教の捉え方の例が2つ示され、会話文で示された事例はどちらに通じるところがあるかを判断する読解力が必要な問題。

平均点(過去5年分)

年度 2025年度 2024年度 2023年度 2022年度 2021年度
平均点 25.28点
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