歴史総合
総評と分析
昨年と同様、幅広い知識を前提に資料の読み取りなどを求める問題で構成されており、総合的な理解が求められる。
「歴史総合、日本史探究」および「歴史総合、世界史探究」とも共通の大問2題で構成された。テーマに関連する歴史事項について、本質的な理解が求められるとともに、提示された文章や図表をもとに幅広い時期や地域に関する知識に基づいて思考力などを問う問題が見られた。
問題分析
| 大問数 | 2 |
|---|---|
| 設問数 | 15 |
| 解答数 | 16 |
問題量
- 解答数は昨年と変化はない。ただし地図・グラフ・文字資料・図版など多彩な素材が提示され、文章量も多い。特にグラフ類が増加したことで、その読み取りには昨年以上に時間を取られたと思われる。
出題分野・出題内容
- 主に19~20世紀の内容から出題されたが、18世紀以前や21世紀の知識も一部問われた。
- 出題内容としては、「災害」「都市」がテーマであることもあり、社会史・経済史の内容が多く、政治史・外交史の比重が高かった昨年とは異なる趣となった。
- 原文史料の出題はなく、「パネル」や「ノート」などを読み取る問題が多かった。
出題形式
- 昨年は2問出題された年代並び替え問題は、出題されなかった。
- 3文×2文を組み合わせる6択形式の問題が出題された。
難易度(全体)
- 昨年と比べて同程度。昨年は問われなかった時期や地域を含む幅広い知識と理解が求められており、十分な準備が必要であった。
第1問 (25点満点)
| 配点 | 出題内容 | 難易度 | |
|---|---|---|---|
| A | 15 | 災害の要因と開発との関係 | 標準 |
| B | 10 | 災害への対応、災害後の社会 | 標準 |
災害の歴史をテーマとし、19~20世紀を中心とする世界各地の動向に触れた出題であった。問1は複雑な図である上に、「コロンブス」「大西洋三角貿易」など18世紀以前の用語が登場した。前後関係を論理的に考えることとあわせて慎重に解きたい。問2の「第三世界」は第二次世界大戦後の用語。問3(2)は特にメモ1の判断に時間を要するだろう。問6のX・YはXが排日移民法を指すが、Yを確実に消去できることが重要。問7のX・Yは一見どちらも正文らしいため、Xが誤文と判断する読解力・注意力が必要である。
第2問 (25点満点)
| 配点 | 出題内容 | 難易度 | |
|---|---|---|---|
| A | 12 | 近現代における大都市の変容 | やや難 |
| B | 13 | 植民地化されたアジアの都市 | 標準 |
「都市」という切り口で、特にグラフや地図を読み取る問題を中心に出題された。問1は「産業革命」を知識で選ぶ必要があるものの、事実上は読み取り問題に近い。問2は「あ」の選択肢がやや細かい。問3は「東廻り航路」「銀座の煉瓦街」「文化住宅」が用語として細かい。問6は地図を読み取ってあ・いの正誤を判定できれば易しい。問8は円グラフが3つ提示され、読み取りに時間を取られる。「華僑・華人」の項目の有無やノート2の内容から落ち着いて正答を選びたい。
平均点(過去5年分)
| 年度 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平均点 | 24.83点 | - | - | - | - |

