数学I,数学A
総評と分析
全体的には昨年よりやや難しくなった。昨年に続いて空間図形から出題された。誘導は丁寧であるが、確率の問題はやるべきことが多く煩雑である。
第1問〔1〕は集合と命題からの出題である。第2問〔2〕のデータの分析では、外れ値の定義を利用した計算問題が含まれていた。第3問は昨年同様、空間図形からの出題である。第4問の確率は解法に至るまでがかなり複雑であった。
問題分析
| 大問数 | 4 |
|---|---|
| 設問数 | 23 |
| 解答数 | 88 |
問題量
- 問題の分量は昨年と同程度である。
出題分野・出題内容
- 第1問〔1〕は集合と命題からの出題である。整数問題を解いた経験があると解答しやすい。
- 第1問〔2〕は三角比の問題である。図形的な考察も適宜加えていく必要がある。
- 第2問〔1〕は2次関数の問題であり、誘導に従えば比較的解きやすい。
- 第2問〔2〕はデータの分析からの出題である。昨年に引き続いて外れ値は出題されたが、今年は仮説検定の考え方は出題されなかった。
- 第3問は図形の性質の問題である。昨年同様、本格的な空間図形からの出題である。適切な平面上で考えるとよい。
- 第4問は確率の問題である。リーグ戦での優勝者を考える問題であるが、細かく考えていかなければならないので、面倒である。表を描いて考えたい。
出題形式
- 答えを選択肢から選ぶ問題の数が第1問で8、第2問で7、第3問で2、第4問で1であったが、それ以外は数値を求めさせる問題である。
難易度(全体)
- 昨年に比べて、やや難しくなった。ありきたりな問題についても、少し工夫された出題になっており、思考力が必要だった。
第1問 (30点満点)
| 配点 | 出題内容 | 難易度 | |
|---|---|---|---|
| 〔1〕 | 10 | 集合、約数・倍数 | やや難 |
| 〔2〕 | 20 | 図形と計量 | 標準 |
〔1〕は数と式からの出題ではなく、集合、約数・倍数からの出題であることが特徴的である。集合の要素を求めたり、補集合や共通部分について考察したりする。落ち着いて考えれば良いのだが、勘違いにより失点してしまう恐れがあり、思考力が必要な問題となっている。〔2〕は三角形の面積公式や正弦定理、三角形の内接円などがテーマである。余弦定理を用いる場面がないのが特徴的である。誘導が丁寧であるため、最後まできちんと解き切りたい。
第2問 (30点満点)
| 配点 | 出題内容 | 難易度 | |
|---|---|---|---|
| 〔1〕 | 15 | 2次関数 | 標準 |
| 〔2〕 | 15 | データの分析 | 標準 |
〔1〕は2次関数の最大・最小がテーマになっている。ただ、ありきたりな問題ではなく、後半になるにつれて、適切なグラフをイメージする力が必要であるため、完答するのは難しいだろう。〔2〕は散布図、箱ひげ図の読み取りや相関係数の計算といった従来通りの内容に近い。また、今年も外れ値の問題が出題された。(3)(iii)はしっかり読むと大した内容は問うていないが、焦ってしまうと何を問うているのかがわからない。
第3問 (20点満点)
| 配点 | 出題内容 | 難易度 | |
|---|---|---|---|
| 20 | 図形の性質 | 標準 | |
立体の体積を求める問題である。内心や重心、円周角の性質、方べきの定理、メネラウスの定理を順序よく適切に利用することで、三角錐の高さを求める設問構成である。条件に合わせて適切な図を描くことで設問への解答が可能である。(2)(ii)の体積の比を問う設問は、(2)(i)と同じ考え方を使うことになっている。比を求めるため、前の設問までと変わっている長さが何かをつかむことが必要である。誘導が丁寧であるため、最後まできちんと解き切りたい。
第4問 (20点満点)
| 配点 | 出題内容 | 難易度 | |
|---|---|---|---|
| 20 | 場合の数と確率 | やや難 | |
リーグ戦における確率の問題である。Aの勝ち数に応じた場合分けが設問になっており、3人での対戦をふまえて、4人での対戦を考えさせる設問構成である。設問内での説明が丁寧であるため、正確に読み進めていくことで解答は可能である。しかし、対戦結果の数え方には注意が必要である。また、例年のことであるが、問題文が長くて時間がかかる。一方で、期待値の出題はなかった。
平均点(過去5年分)
| 年度 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平均点 | 53.51点 | - | - | - | - |

